家出の理由として「いじめ」が関係している場合も

家出の理由として、「いじめ」が関係している場合も考えられます。

いじめと聞くと、最初に小学校など子供の社会の話しを想起する方が多いでしょうが、現実には、いじめは、小さい子供だけではなく大人社会にも蔓延しています。

いじめの問題点の一つとして、人目につかない場所や、いじめられている本人以外には、分かりにく形で進行してしまうケースが多い事が挙げられます。

そのため、たとえ家族であっても、いじめの深刻さに気づいてあげることができず、また「いじめ」自体に気づくことができたとしても、その過激さや深刻度までは把握できない場合が多いのが現状です。

大人のいじめの場合には、

相手に言い返せばよいではないか

いつもは元気そうにしているし、そんなに気の弱い人には思えない

何かあれば、会社を辞めればいいじゃないか、難しく考えるな

相手が悪いんだったら、気にする必要はないじゃないか、イザとなれば会社のトップや警察に相談をすればよい

などと、家族は考えてしまいがちです。

本人は、自分の周囲の人間が誰も理解してくれないことで、さらに悩みは増してしまいます。

いじめは、次第にエスカレートしやすいという傾向がありますし、本人もどんどんと追い詰められ、気持ちの面でも逃げ場を失います。

すると、学校や職場に足が向かなくなり、さらに自宅にも居場所がなくなったと感じ帰宅できなくなり、家を出てしまうのです。

いじめが原因で家出をした場合、本人は次の大きな一歩を踏み出そうとした決断の結果の行動ではありません。

心に大きな闇や喪失感を抱いています。

家出をした当初から考えていたとは限らないでしょうが、フラフラとさ迷っているうちに、つい自殺をしようと考え始めても不思議ではない心理状態に陥りがちです。

あるいは、若い女性の場合であれば、自暴自棄な感情に漬け込まれ、児童買春や性犯罪の被害者になる恐れもあります。

子供のいじめの場合であれば、同じ学校の児童・生徒で、事情を知っている子供がいるかもしれません。

ですが、大人のいじめの場合には、周囲に事情を知っている人間がいないケースも考えられるでしょう。

もし、あなたの家族が家出をした原因に心当たりがないという場合には、何らかのいじめ被害に遭っていた可能性についても考えてみる必要があります。

また、いじめが原因で家出をしたのであれば、自殺や犯罪被害に遭遇する可能性も大きくなります。

一刻も早く本人を発見できるよう手を尽くす必要があるでしょう。